2007年2月12日 (月)

静かなドン

「静かなドン」をようやく読み終えました。
静かなドンは1940年に完結したロシアの長編文学小説です。
それで、岩波文庫の全8冊のものを読んだのですが、人物紹介とか訳者前書を読むとストーリーがわかってしまうんですよね。
この先シュトックマンはこうなるんだぁとかペトロはああなるんだなぁとか全部人物紹介に書いてあるんです…。
みなさんは人物紹介は先に読まない方がいいですよ。
人物紹介でストーリーがわかっちゃう小説ってどうなんでしょうか…。

静かなドンの本編の方はとても面白く、さすがノーベル賞小説だけあって深く感動しました。
みなさんも重量級の読書をしたいときには是非静かなドンをご一考ください。

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2007年1月 8日 (月)

美味礼讃

今回は趣味の話です。
「美味礼讃」(びみらいさん)と言うのは、ブリア・サヴァランが19世紀初頭に書いた本の日本での名前で原題は「味覚の生理学」と言うらしいです。
私はこの「美味礼讃」をとても興味深く読みました。皆さんにもお勧めしたい本の一冊です。夜の徒然な時や、ちょっとした時に読むのに適しています。
この本は食に関するいろいろなことを書きつづった本なのですが、面白いのは岩波文庫ではこの本をフランス文学として分類していることです。
確かに私も食に関する知識よりも文章の深みや、食を通して表現されている哲学の方により多く興味を持ちました。「アメリカ滞在」という章では前編が「…」で埋め尽くされているというユーモア(?)も発揮されています。

内容は単に美食家が好きな料理についてとっておきの知識をひけらかすというものではなく、味覚のメカニズムや美味学の歴史と発展、食欲・のどの渇きなどにもたくさんのページが割かれています。
もちろん食べ物自体に対する言及もたくさんあります。
面白い文章をいくつか抜粋して紹介しましょう。
・新しい御馳走の発見は人類の幸福にとって天体の発見以上のものである。
・(のどの)渇きの感情は激しいものであるから、どこの国の言葉でも渇きという語は、いつも激しい欲望、強い願望の同意語である。
・(美味しそうな御馳走がパーティで出されても)たっぷりない時には会食者の受ける最初の印象は、これにはちょっぴりしかありつけないのではないか、時によっては礼儀のうえで棄権すら余儀なくされるのではないかという懸念である。

みなさんも何かの折に手に取ってみてください。

美味礼讃 上

美味礼讃 下

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